如意寺銅造鰐口(市指定文化財)
如意寺銅造鰐口
にょいじどうぞうわにぐち
(表面)
(裏面)
如意寺銅造鰐口 一口 京丹後市指定文化財(工芸品)
鰐口(わにぐち)とは、神社仏閣の軒先に掛けられている金属製の道具のことです。参詣の際につるされた太い綱で打ち鳴らします。如意寺の鰐口(わにぐち)は、面径12.3センチメートルの小形の鋳銅(ちゅうどう)製で、両面ともに二重圏線を三重にめぐらせることで、三区に分割しています。撞座((つきざ/撞木を当てて音を出す部分)には蓮弁の表現はなく、蓮子5個で表しています。
一番外側の外区には、両面ともに後刻の銘文が刻まれています。表面には「如意寺」、「白山宮願主敬白」とあり、裏面には「応永丗年」、「九月廿八日□□」とあります。このことから、如意寺の鎮守(ちんじゅ)として白山宮が祀(まつ)られていたことがわかり、また白山信仰の関係から当時の如意寺に天台密教系の堂塔があったことが推定できます。
この鰐口は小振りではあるものの、年代が応永30(1423)年と古く、銘文の内容から当時の如意寺の様子をうかがえる貴重な資料といえます。
(如意寺所有)
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更新日:2020年10月02日